安心問答−浄土真宗の信心について−

浄土真宗の信心についての問答

説教本のテキスト

以名摂物録(松澤祐然述)「40 網相と信相」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 ※原文には、今日の目から見て差別語とみなすべき語彙や表現もありますが、著者が故人であることも考慮してそのまま掲載しています。 40 網相と…

以名摂物録(松澤祐然述)「39 寝て居ては網にかからぬ」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 ※原文には、今日の目から見て差別語とみなすべき語彙や表現もありますが、著者が故人であることも考慮してそのまま掲載しています。 39 寝て居…

以名摂物録(松澤祐然述)「38 網派と縄派」

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以名摂物録(松澤祐然述)「37 摂取の綱が純他力」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 ※原文には、今日の目から見て差別語とみなすべき語彙や表現もありますが、著者が故人であることも考慮してそのまま掲載しています。 37 摂取の…

以名摂物録(松澤祐然述)「36 唯信鈔の取捨」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 ※原文には、今日の目から見て差別語とみなすべき語彙や表現もありますが、著者が故人であることも考慮してそのまま掲載しています。 36 唯信鈔の…

以名摂物録(松澤祐然述)「35 綱にすがるは半自力」

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以名摂物録(松澤祐然述)「33 仏になるには」

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以名摂物録(松澤祐然述)「32 この世へ出るには」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 ※原文には、今日の目から見て差別語とみなすべき語彙や表現もありますが、著者が故人であることも考慮してそのまま掲載しています。 32 この世へ…

以名摂物録(松澤祐然述)「31 乗込んだ機相」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 31 乗込んだ機相 御話しを中途にして余り永く休憩を致しまして、皆様方に御退屈をさせ申し、誠に御気の毒のことを致しました。定めて御待ち遠い…

以名摂物録(松澤祐然述)「30 乗せられた信相」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 30 乗せられた信相 サア皆様よ、この五乗院様の御話しがわかりますか。実に奇抜と申そうか、深刻といおうか、他力教の不思議不思議と信ぜらるる…

以名摂物録(松澤祐然述)「29 断りが遅いと仏になるぞ」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 29 断りが遅いと仏になるぞ 私の檀中に、越後の貞信といえば、真宗の信仰界に、誰れ知らぬものはない、妙好人がありました。惜しいかな明治四十…

以名摂物録(松澤祐然述)「28  弘誓の船と港」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 28 弘誓の船と港 前席より引続いて御話し申しまする、我等がこの度難度海を渡して頂く、弘誓の船の本体は。招喚大悲の喚び声にして、有情を呼ぼ…

以名摂物録(松澤祐然述)「27 呼声と船」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 27 呼声と船 皆様よ、この有情を呼ぼうてのせ給うというところが、実に三世十方に並びのない、超世不共の弥陀法に局(かぎ)る別徳を、顕わして…

以名摂物録(松澤祐然述)「26 呼ぼうてのせ給う」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 26 呼ぼうてのせ給う そこで阿弥陀如来は、どうして我等を弘誓の船にのせて下さるるやというに。さても不思議の乗せかたをして下さるるので、そ…

以名摂物録(松澤祐然述)「25 乗せられたが他力」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 ※原文には、今日の目から見て差別語とみなすべき語彙や表現もありますが、著者が故人であることも考慮してそのまま掲載しています。 25 乗せられ…

以名摂物録(松澤祐然述)「24 乗込んだが南無」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 24 乗込んだが南無 引続いて御話しをさせて頂きますが、此度弘誓の舟に乗込むには、決して切符はいらぬということを前席に委(くわ)しく御話し…

以名摂物録(松澤祐然述)「23 切符は狂人の沙汰」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 23 切符は狂人の沙汰 第三には切符がなくは乗せられぬというような話しにして見ると。真実大悲の親様を、丸で無茶苦茶にして仕まいますぞ。すべ…

以名摂物録(松澤祐然述)「22 切符持たずに飛乗り」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 22 切符持たずに飛乗り 第二に信心が切符で、御助けが汽車ならば。切符と汽車は全く体が違うておるから、確かに機法二体になる。機法が二体であ…

以名摂物録(松澤祐然述)「21 切符を持て乗後れ」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 21 切符を持て乗後れ そこで若し信心が切符のようなもので、御助けが汽車の如しとして見ると、幾多の不審が起って来る。 先ず第一には信心の力用…

以名摂物録(松澤祐然述)「20 信心は切符であるか」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 20 信心は切符であるか 『聞くたびに珍らしければほととぎす、いつも初音の心地とぞすれ』。 すべて我身の熱心に好むことになると、何度同じこと…

以名摂物録(松澤祐然述)「19 光明は六字なり」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 19 光明は六字なり 私は幼少のころ、御和讃や御文を拝読して、心のうちに思いますには。何でも我々の方に、疑い晴れて一心に弥陀をたのんだとき…

以名摂物録(松澤祐然述)「18 摂取は六字なり」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 18 摂取は六字なり 先年名古屋の或同行が、私へ申しますには。 『これまで他力他力と聞かせ貰うておりましても、今迄の他力は誠に難儀の他力であ…

以名摂物録(松澤祐然述)「17 廻向は六字なり」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。前回の続きです。 17 廻向は六字なり 火の話しを何程手厚う聞いたとて、身体の焼ける気遣いはない。水の由れを何程深く心得ても、手足は夫でぬれ…

以名摂物録(松澤祐然述)「16 証誠は六字なり」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 16 証誠は六字なり 涅槃経の中に三界は安きことなし、猶し火宅の如しと仰せられて。釈迦如来が三千年の昔より、火事じゃ火事じゃと大声あげて呼…

以名摂物録(松澤祐然述)「15  たのむ仏は何れ」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 15 たのむ仏は何れ 拝む仏と聞ゆる六字が不二不離にして、あたかも滅除薬の如く。声が薬で薬が声で、仏が六字で、六字が仏として見ると。仏体に…

以名摂物録(松澤祐然述)「14 拝む仏と聞ゆる仏」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 14 拝む仏と聞ゆる仏 今日は雨天のところようこそ御集り下さいました。後生知らずの人々には、あなた方の今日御参りなされた相が、何んと見える…

以名摂物録(松澤祐然述) 「13 名体不二」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 13 名体不二 これまで御話し申した如く、音声法の御六字が、生き仏同様の御徳のあることを、名体不離と申しますので。是を聖教の上よりいえば、…

以名摂物録(松澤祐然述)「12 名体不離」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 12 名体不離 『踏迷ふ道あだならでほととぎす』。 アダラ山路をふみ迷い、哀しや一夜を山家に宿りしおかげにて。都城(みやこ)などには容易に聞…

以名摂物録(松澤祐然述)「11 相談しても結果は不明」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 11 相談しても結果は不明 総て相談というものは、何事にかかわらず、必ずそれと実行が伴なわば、何の功力のないものである。国会でも、県会でも…

以名摂物録(松澤祐然述)「10 六字は相談の文句に非ず」

※このエントリーは、「以名摂物録(松澤祐然述)」(著作権切れ)からのテキスト起こしです。前回の続きです。 10 六字は相談の文句に非ず 世には不思議のものの沢山あることで、火は物を焼く、水は物を濡らす。蒸気の力、電気のはたらきなど、まことに不思議の…