安心問答−浄土真宗の信心について−

浄土真宗の信心についての問答

「仏縁が深い人、という言い方は使ってもいいのでしょうか?」(かちかち山さんのコメント)

かちかち山 2013/07/14 20:41
仏縁が深い人、という言い方は使ってもいいのでしょうか?

http://d.hatena.ne.jp/yamamoya/20130713/1373705950#c1373802108

現在も本願を信じ念仏して喜んでいる人を指して使うのはいいのではないかと思います。
たしかに、「仏縁が深い」という言葉だけを聞くと、阿弥陀仏のお慈悲に差別があるかのように思う人もあるかもしれません。

しかし、阿弥陀仏のお慈悲には差別はありません。ただ、お慈悲を受ける私たち一人一人が異なるので、過去に救われた人、今救われた人、これから救われる人という違いが生じているだけです。
ただ今救われたことを喜ばれている人は、「遠く宿縁を慶べ」と親鸞聖人が言われたように、阿弥陀仏のこれまでのご縁を慶ばれる方なのですから、「仏縁深く慶ばれている」という意味で仏縁深い人と言っていいのではないかと思います。


また、別の面で考えると、「あの人は仏縁が深い」というと、まるでその人に「仏縁」というものがまるで数値化して見えるかのような印象をうけます。例えば、何か人を評価するときの「仏縁深い人だ」という団体があります。そこは会の活動に熱心な人、多額の献金をした人に対する褒め言葉として使っています。そういう意味で使う「仏縁深い人」という言い方は間違っています。