安心問答−浄土真宗の信心について−

浄土真宗の信心についての問答

「阿弥陀仏に「お願い」するのは間違いだと聞いています。私はお願いしているつもりはありませんが、なぜ阿弥陀仏に救われないのでしょうか?(頂いた質問)」

阿弥陀仏に「お願い」するのは間違いだと聞いています。私はお願いしているつもりはありませんが、なぜ阿弥陀仏に救われないのでしょうか?(頂いた質問)

蓮如上人が御文章に「弥陀をたのむ」のが信心だといわれています。そういう意味で、お願いしているつもりはなくても「返事を待っている」ならそれは間違いです。

これによりて、その信心をとらんずるやうはいかんといふに、それ弥陀如来一仏をふかくたのみたてまつりて(御文章2帖目11通)

ここで蓮如上人が「弥陀如来一仏をふかくたのみたてまつりて」といわれているのは、阿弥陀仏の仰せをそのまま聞くことです。「たのむ」は「憑む」であって「頼む(祈願請求)」の意味ではありません。


「お前を助ける」の仰せを聞いたのが信心です。それに対して、「自分はこれだけお願いした」とか「あとは阿弥陀仏がOKを出すだけだ」と弥陀の仰せを想像して聞こうとするのは間違いです。