安心問答−浄土真宗の信心について−

浄土真宗の信心についての問答

話は分かりますが、私はただ今助かる気がしません(頂いた質問)

話は分かりますが、私はただ今助かる気がしません(頂いた質問)

私が助かると思うから助かるのではありません。その点で、「助かると思えない」とか「助かると思える」の自分の心のありようを気にしても意味のないことです.

(13)
本願力にあひぬれば
 むなしくすぐるひとぞなき
 功徳の宝海みちみちて
 煩悩の濁水へだてなし(高僧和讃13_天親讃)

ただ今助けるという本願は、本願力として現在はたらいておられます。そのため、その本願力にあった人で、むなしく人生を終えていくひとは一人もありません。必ず浄土往生し、仏に生まれる身にただ今救われます。

この私が救われるときは、どこかと言えば、ただ今の時しかありません。「こうなった後」でも「こう思えた時」でもありません。ですから、「わからないことが分かった時」でもありません。必ずただ今救うというのは、阿弥陀仏の方で願われその通りに実行されていることで、私の方でどうにか分かるようになったことでも、思えるようになったことでもありませんん。

阿弥陀仏がただ今救うと言われる本願力は、「私が助かる気がしない」と思っても働いています。ただ今必ず救う本願を、ただ今聞いてください.