安心問答−浄土真宗の信心について−

浄土真宗の信心についての問答

救われないのは「自分が悪いから」ではありません(優穏さんのコメントより)

優穏さんよりコメントを頂きました。有り難うございました。

(略)なんとか、とにかく救われたい、早く楽になりたいのですが、なかなか仏様の助けるぞの願いを、はいと受け取れません。
毎日、煩悩一杯で悪いことばかりして悪循環で相当苦しんでおります。
自分が悪いとはいえ、たいへん心が重く苦しいのです

病気になりそうです。もうなってるとも言えますが。(優隠さんのコメントより)

http://d.hatena.ne.jp/yamamoya/20110806/1312578463#c1312727510

大変苦しまれているのだということが、コメントから伺えます。
「自分が悪い」というのは、どういう意味で「悪い」と思われているのかは、よくわかりませんが、「自分が悪いから救われない」と思われるのは間違いです。
もし、「自分が悪いから救われない」のならば、「自分が善い者なら救われる」ということになってしまいます。

「はい」と構えて、助けるぞの願いを受け取るのではありません。受け取ろうと構える私が先に出ると、阿弥陀仏の願いが後手になってしまいます。善悪の問題で救われるとか救われないということを考えていけば、コメントに書かれているように苦しいばかりです。
先手の本願を後手に回して、自分が先に回ろうとするのを、自力の計らいといいます。

すでに南無阿弥陀仏となって私に呼びかけられる本願力を、ただ今聞いて下さい。必ずただ今救われます。