安心問答−浄土真宗の信心について−

浄土真宗の信心についての問答

親鸞会旧教学短冊高等科真宗学5号「信後絶対でない心10かけ」について

maryさんより、コメントで信後絶対でない心10を教えていただきました。かなりの分量を打ち込みしていただき有り難うございました。(1)(2)の表記は、表示上そろうように少し変えてあります。
こうやってじっくり100個見たのは初めてですが、これだけ「これを言ったら信後ではない」→「これをいうような人は異安心」と覚え込まされていては、救われるかどうかと言う以前に、信心の沙汰もできません。
とにかく言われたとおり聞くしかないという状態になるのだと思いました。

分量が多いので、内容については、別のエントリーで書きます。(本日中)

高等科真宗学五号(昭和59年8月15日発行の教学解説書より)問(31)〜(40)信後絶対に出ない心10かけ。
問(31)

  1. これが救いであろうか。
  2. これで助かったのだろうか。
  3. 疑いがなくなったから大丈夫。
  4. 自力がすたったから大丈夫。
  5. 心配がなくなったから、よかろう。
  6. ハテナ、こんな心が出てもよいのだろうか。
  7. もう少し、何とかなれそうなものじゃが。
  8. ちょっとも念仏に味がない。これでも、よいのじゃろうか。
  9. こんなに嬉しいもの、よかろう。
  10. 誰が何言うても、ワシの信心は金剛じゃ。

問(32)

  1. 一念とは、あんなものか。
  2. ひょっとしたら間違っているんじゃなかろうか。
  3. あれは少しオーバーないい方じゃ。
  4. スカッとしたもの、よかろう。
  5. 苦にしようと思っても、苦にならんもの。
  6. 苦がなくなったのが、信心だろう。
  7. 念仏がこんなに出て下されるもの、よかろう。
  8. 念仏がこんなに有難いもの、よかろう。
  9. 他人に言わずにおれぬもの、信を獲た証拠だ。
  10. ただとは、こんなことか。

問(33)

  1. 朝晩おつとめかかさないから、よかろう。
  2. 極楽は無理でも、地獄へはゆかんじゃろう。
  3. 今、死ぬというても、不安がないから大丈夫。
  4. こう思っていますが、どんなもんでしょう。
  5. 私は、こう味わっているが、どうだろうか。
  6. あの人の前では、おそろしくてものが言えない。
  7. なんとのう気済みがせんが・・・。
  8. ああはおっしゃれど・・・。
  9. あの時の体験は間違いない。
  10. 声無き声が、確かに聞こえたもの。

問(34)

  1. 声なき声とは、あのことじゃろう。
  2. 生きた弥陀にあったから。
  3. 救いとは、こんなものか。
  4. 疑わにゃさえよいのじゃろ。
  5. 疑いが出なけりゃよいのじゃろ。
  6. このままじゃったのか。
  7. 人が何言うても、オレさえよかったら、よかろう。
  8. なんとかなってこいと仰有るんでなし、これでよかろう。
  9. あの時、あれだけ泣けたもん。
  10. あの時、あれだけ喜べたもの。

    
問(35)

  1. あれが三品の懺悔というのじゃろ。
  2. 何にも思わにゃよかろう。
  3. これ位は凡夫じゃで、仕方がなかろう。
  4. どなた様の説教も同じじゃ。
  5. こんなに腹が立っても、よいのじゃろうか。
  6. こんなに愚痴が出ても、よいのかナ。
  7. 正定聚になったら、もう少し変わりそうなもんじゃが。
  8. ハイの返事も向こうから、有難い。
  9. 私が間違うても、弥陀が間違わぬで大丈夫。
  10. こんなによく判るから、よかろう。

問(36)

  1. これだけ、しゃべられるもの、よかろう。
  2. 前より大分変わったもの、間違いなかろう。
  3. 他力じゃから、骨折ることは、いらんじゃろ。
  4. これが疑いでは、なかろうか。
  5. ちょっとも有難くないような気がするが、これでもよいのだろうか。
  6. あの人も言っているから、よかろう。
  7. 何故、今までのように喜びが続かんのだろうか。
  8. こんなに尊いと思われるもの、よかろう。
  9. あの人は、特別の方だろう。
  10. こんな程度の喜びでよいのかナアー。

問(37)

  1. 命がけで求める必要がないのに。
  2. 何時とはなしに喜びました。
  3. 一念とは何べんでもあるものだ。
  4. 地獄、極楽は、この世にだけあるものだろう。
  5. 信心いただくと煩悩が少なくなる。
  6. 阿弥陀如来は、死んだら助けて下さる。
  7. そんなにハッキリするものではない。
  8. 一心に弥陀をタノンだもの、安心じゃ。
  9. そのままこいと仰有るもの。疑うなんて勿体ない。
  10. 夜のねざめにでも念仏が出るから、間違いない。

問(38)

  1. 私のは、ひょっとしたら、アカンのじゃなかろうか。
  2. こんなに堪忍できるのも、信をえた証拠じゃろ。
  3. こんなに施しができるのも、信を頂いた証拠じゃ。
  4. 聞くたびに初事じゃもの、間違いない。
  5. また、あの話か! 
  6. アア今迄、何をクヨクヨしていたのじゃろうか。このままでよかったのでは、ないか。
  7. この機をみる必要がない、弥陀がご存知じゃから。
  8. 素直に聞けばよいのに、お前ら何しとる。 
  9. お聖教の通りに安心しているから、よかろう。
  10. 阿弥陀如来は、本当にいられるのだろうか。    

問(39)

  1. 地獄は本当に実在するのだろうか。
  2. 極楽は本当にあるのだろうか。
  3. 地獄や極楽は心の中にあって、外にはないのだろう。
  4. 地獄や極楽はあると思う人にはあるが、ないと思う人にはない。
  5. 一念なんか我々凡夫に判るもんではない。
  6. 凡夫に助かったなどどいうことはない。
  7. 助かったなどというのは、邪見憍慢も甚しい。
  8. 念仏はみんな他力の念仏だ。
  9. もう、これで聞く必要はない。
  10. もう、これで聞きたくなくなった。    

問(40)

  1. 十劫の昔にすでに助かっているのだ。
  2. 不可称不可思議とは、こんなことか。
  3. あの人は邪見、憍慢だから、信心が頂けんのだ。
  4. 聞いてばかりいても、アカン。
  5. 雑行雑修自力の心なんか、判らんものだ。
  6. 一念の味がはっきりしているもの、大丈夫。
  7. 自力と他力と切り変わったもの、よかろう。
  8. 極楽はゆかれんでも、化土位はゆかれるじゃろ。
  9. こんなに努力せずおれぬのも、信をえた証拠じゃ。
  10. 懺悔の日暮ししているから、よかろう。   

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打ち込んでいて、これを句読点の位置まで丸暗記させられて、本当にバカバカしかったな、と思いました。見直していないので、誤字があったらすみません。(maryさんのコメント)

http://d.hatena.ne.jp/yamamoya/20110125/1295904927#c1296039447