安心問答−浄土真宗の信心について−

浄土真宗の信心についての問答

阿弥陀仏の11願と18願について(ぺんぺん草さんのコメント)

ぺんぺん草さんよりコメントを頂きました。有り難うございました。

阿弥陀仏の11願と18願は、それぞれ、どんなことを誓われた約束だと理解すればよろしいでしょうか?(ぺんぺん草さんのコメント)

http://d.hatena.ne.jp/yamamoya/20090807/1249637888#c1249708196

回答します。

たといわれ仏を得たらんに、国中の人・天、定聚にも住し、必ず滅度に至らずは、正覚を取らじ(阿弥陀仏の第11願)

11願は、文字通り読みますと、浄土に生まれた者を、正定聚の位に入れ、必ず無上涅槃の覚りを開かせるというお約束です。
この正定聚には、現在生きている間になれるのだと親鸞聖人は教えられました。

しかるに煩悩成就の凡夫、生死罪濁の群萌、往相の心行を獲れば、即のときに大乗正定聚の数に入るなり。正定聚に住するがゆえに、必ず滅度に至る。(教行信証証巻)

煩悩しかない凡夫が、阿弥陀仏にすくわれ真実信心を獲れば、その時同時に正定聚の数に入るから、阿弥陀仏の極楽浄土へ往生し仏のさとりを開くのだといわれています。

次に18願です。

設我得仏 十方衆生 至心信楽 欲生我国 乃至十念
若不生者 不取正覚 唯除五逆 誹謗正法
(設い我仏を得んに、十方の衆生、至心に信楽して我が国に生れんと欲うて乃至十念せん。
若し生れずば、正覚を取らじ。唯五逆と正法を誹謗せんことを除かん。)

18願は阿弥陀仏が、真実信心(信楽)を与えてみせると誓われた願です。