安心問答−浄土真宗の信心について−

浄土真宗の信心についての問答

「暇さえあれば念仏を称えていますが、未だに助かる気配が致しません。「そのまま聞く」意味がまだ分かりません。」(みそみそさんのコメントより)

みそみそさんよりコメントを頂きました。有り難うございました。

みそみそ 2016/02/18 16:22
記事読ませて頂きました。
暇さえあれば念仏を唱えていますが、未だに助かる気配が致しません。
「そのまま聞く」意味がまだ分かりません。

http://d.hatena.ne.jp/yamamoya/20160213/1455349018#c1455780167

まず念仏についてですが、回数を重ねれば助かる気配がやってくるというものではありません。

念仏は、一度の念仏に無上の功徳があります。

また「無上の功徳」とはこれ有上に対する言なり。余行をもつて有上となし、念仏をもつて無上となす。すでに一念をもつて一無上となす。(選択本願念仏集)

一声一声の念仏に、無上の功徳があるわけですから、何回か称えて初めて無上の功徳が完成するのではありません。心がけて念仏されるのは大変有り難いことです。そこで、その念仏について、一声で無上の功徳のあるものであり、私を往生浄土させるお働きがあります。

そのまま聞くについては、上記の念仏について、「この南無阿弥陀仏が無上の功徳があり、私を浄土往生させるための本願力そのものの働き」と聞くことです。

念仏称えた結果として、無上の功徳が私に与えられるのではなく、一声一声の念仏そのものが無上の功徳です。それをそのまま聞いて救われて下さい。