安心問答−浄土真宗の信心について−

浄土真宗の信心についての問答

「自力の心を振り捨てよ」とはどういう意味か(Rudelさんのコメント)

Rudelさんよりコメントを頂きました。有り難うございました。

毎日、御文章などを読むと、「もろもろの雑行雑修自力のこころをふりすてて」とよく書かれてますが、そのところがどうしてもよくわかりません…

蓮如上人がおっしゃっている「ふりすてよ」の御心について教えていただきたいです。(Rudelさんのコメント)

http://d.hatena.ne.jp/yamamoya/20090724/1248441946#c1248573549

回答します。
「雑行雑修自力の心を振り捨てよ」といわれているのは、「阿弥陀仏に救われなさい」ということです。
別の言い方をすると、「そのまま来い」という阿弥陀仏の仰せを言われているところです。
それについて親鸞聖人は、このように教えられています。

「南無」の言は帰命なり。「帰命」は本願招喚の勅命なり。(教行信証行巻)

自力をすてよとは、阿弥陀仏をたのめということであり、阿弥陀仏に帰命せよと言うことなのです。
帰命とは、阿弥陀仏の本願招喚の勅命と親鸞聖人がいわれるように、直ちに来なさい、直ちに救われないさいという阿弥陀仏の強いお叫びなのです。

振り捨てよとは、帰命せよ。
阿弥陀仏の仰せに従いなさいということです。
別の言葉で言えば、南無阿弥陀仏を受け取りなさいということです。