下関駅から徒歩15分ほどにある竹崎六連島行き渡船乗り場から、写真の六連号で20分で六連島到着です。
ご覧のようにとても小さな島です。
島は、細い路地と、急な坂道ばかりです。
重荷せおうて 山坂すれど ご恩おもえば 苦にならず(お軽同行)
この坂道を毎日上り下りしていたのだと思うと、このお軽同行の歌も実感として感じます。ご恩おもえば苦にならず、という「苦」はそうとうなものだと思いました。
今日はあまり足で上り下りする人も少ないのか、私が坂を通っていると地元の60代女性が原付スクーターで坂道を颯爽と下っていきました。
坂を登ると六連島に一つだけの西教寺があります。
裏手にお軽同行の碑が建てられています。
寺から少し登ったところから撮影。
当時の西教寺住職現道師が「わたしの不徳のいたりでお軽をよく教化しえないのを悲しむ。」と日記に書き、お軽同行を寺から見送ったのはこういう風景だったのかと思いました。
お軽同行の歌を最後に紹介します。
聞いてみなんせまことの道を 無理なおしへじゃないわいな
まこときくのがおまへはいやか なにがのぞみであるぞいな
自力はげんでまことはきかで 現世いのりにみをやつす
思案めされやいのちのうちに いのちをはればあとじあん
領解すんだるその上からは ほかの思案はないわいな
ただでゆかれるみをもちながら おのがふんべついろいろに
おのがふんべつさっぱりやめて 弥陀の思案にまかしゃんせ(お軽同行)
思案は阿弥陀仏がなされたものです。ただ今阿弥陀仏に救われます。