還相回向について
迷いの世に還って人々を教化するとは具体的にどういうことでしょうか。(頂いた質問)
還相回向についてのお訪ねですが、この世に還ってきて衆生を救う活動をするということはどういうことかということについて、ご和讃にはこのように書かれています。
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http://goo.gl/vE6Qn
安楽浄土にいたるひと
五濁悪世にかへりては
釈迦牟尼仏のごとくにて
利益衆生はきはもなし
(浄土和讃_浄土真宗聖典 (註釈版) 第ニ版P560)
お釈迦さまのように、人々を導いていくことはきわもないと言われています。
平たく言えば,お釈迦さまのような活躍をするということになります。一方では,親鸞聖人は、法然聖人だけでなく七高僧方を還相回向の菩薩を仰いでおられます。七高僧のように、仏の姿として現れなくても人に法を伝えていかれる姿もまた、還相回向の姿とみておられました。
そこで、お尋ねされている内容についてですが、「具体的にどういうことでしょうか?」というのが今一つよく判りませんでした。
質問を頂きながら,不明な点をお訪ねしますが、このようにお訪ねされるということは「法を伝える」ということがどういうことなのかが今一つわからないところからの質問ではないかと思いますが如何でしょうか?コメント欄でもメールでもいいのでよろしくお願いいたします。
法を伝えるといっても、また還相回向といったところで、すべては南無阿弥陀仏のお働きです。南無阿弥陀仏の通りに動けば法は伝わります。その点では心配はしていません。
ただ現在生きている私の立場で言えば,あくまで凡夫の私が「釈迦牟尼仏のごとくにて」とできるわけもありません。しかし、南無阿弥陀仏をなんとか知っていただきたいという思いから,このブログも続けています。