安心問答−浄土真宗の信心について−

浄土真宗の信心についての問答

高森顕徹会長「正信偈には大変なことが書かれているから、心して勤行しましょう」「メディア布教に大金を使ったらから布施してください」と勧める。(1月3日親鸞会館法話参加者より頂いた情報)

2012年1月3日親鸞会館(富山県射水市)で、高森顕徹会長の法話が行われました。参加された方から頂いた情報で気になったところを紹介します。

演題は、正信偈「本師曇鸞梁天子 常向鸞処菩薩礼 三蔵流支授浄教 梵焼仙経帰楽邦 天親菩薩論註解 報土因果顕誓願 往還廻向由他力 正定之因唯信心」についてでした。
「往還廻向由他力」について時間をとって話をしていましたが、二種の回向については750回忌の時と同様に内容は殆どありませんでした。一日話した結論は、標題の通りで「心して勤行しましょう」でした。

高森顕徹会長「あくまでも還相回向は死んでからですけれども、その真似事でもせずにおれなくなってくる。こういうことが、二種の回向ですよ。こういうことが正信偈のこの曇鸞大師の教えなんです。これが信心一つでですね、二つとも阿弥陀仏からいただいて、頂くことができる、正定の因はただ信心なり。唯信独達の教えはこの曇鸞大師の浄土論註にですね、もうすでに書かれておったんですが、これを親鸞聖人は教行信証でハッキリと教えて下されておるわけなんですね。正信偈、短いお言葉ですけれども、開けば教行信証になりますので、大変なことが書かれていますから心して読ませていただきたいと思います。じゃあ、今日はこれまでといたします。」(2012年1月3日親鸞会館法話より)

根拠として

つつしんで浄土真宗を案ずるに、二種の回向あり。一つには往相、二つには還相なり。往相の回向について真実の教行信証あり。(教行信証教巻・浄土真宗聖典(註釈版)P135)

http://2j5.pz.sl.pt

を上げますが、具体的な説明としてはほとんど何もありません。
まとめますと「二種の回向をいただくと往生浄土の身になり、衆生済度の活躍をせずにおれなくなる」です。上記の教行信証のご文でいえば「真実の教行信証あり」には、ほとんど言及しないので、「往相回向」が一体なんなのかは、聞いた人には全く分かりません。いわゆる「決勝点で阿弥陀仏から頂ける何か」のようです。

寒い中富山県まで新春早々でかけて行き、2日の新春大会に参加した人はさらに3万円の参加費を出した上での話が「正信偈には深い教えがあるのだ、開けば教行信証なんだ。こころして勤行しましょう」では、何を聞きに行ったのか分かりません。

新春早々富山に出かけていった人には、加えて「メディア布教」のお布施の案内があったそうです。
具体的な使途が不明な「メディア布教」には大金がかかっているようで、「高森先生はこのメディア布教に命をかけておられる。この二千畳を売ってでもやり遂げると仰っている。」と現場の担当講師や幹部は会員に話をしているそうです。
これはとんでもない話です。高森会長自身が建てたいがために、会員から大金を出させて建てた二千畳の建物を、今度はそれを売ってでも金が必要だとのことです。「二千畳を売ってもいいのか?嫌なら金を出しなさい」と会員に向かって会館の売却をちらつかせて「お布施」を強要しているのと同じです。
そもそもあの建物は、会員の出したお金で建てたものであって会長の私物ではありません。会員に相談もなく勝手に会長が売却できるものではありません。しかし、現状は会館が満堂になることはほとんどなく、以前の会館で十分の現状を考えると二千畳の建物はないほうがよいのも現実です。会員の本音として、実際会館を売るとなったら誰も止めないと思います。