123さんよりコメントを頂きました。有り難うございました。
浄土とかあの世とか極楽とか地獄等は仏教が発明したもので実際はあり得ないと思っています。人は死んでからの世界なんて無いんだけれどわからないので想像を膨らませてしまう。その想像ががいろんな宗教を発明する。人も動物も植物も微生物も死ねば地に帰るだけなのに。この考えはおかしいですか?(123さんのコメント)
http://d.hatena.ne.jp/yamamoya/20090605/1244191708#c1311234551
123さんの考えがおかしい訳ではありません。
浄土という「国土」、地獄という「世界」があるといえば、確かに人間の考え出したものだと思うのは、無理からぬことだと思います。
しかし、実際の浄土は私が考える「世界」でも、「国土」でもありません。そういう意味では一般に想像される「極楽」「天国」とは違います。
(12)
安養浄土の荘厳は 唯仏与仏の知見*1なり
究竟せること*2虚空にして 広大にして辺際なし*3(高僧和讃・浄土真宗聖典(註釈版)P580))
「究竟せること虚空にして 広大にして辺際なし」といわれるので、ここからが浄土というような境目のないところだといわれます。そうなると、世界の遙か先にどこかにある世界ではないといわれます。
辺際がないなら、どこに浄土があるというようにいえないということです。
そんな浄土は「唯仏与仏の知見」であって、凡夫ではわからない境界です。生まれたら死ぬことが、終着点であり、終わりであるとしか思えない凡夫に向かって、死んだら終わりではないのだよ、我が浄土に生まれることなのだと呼びかけられるのが、南無阿弥陀仏です。