「光明は分類できるのでしょうか？」（のぞみさんのコメント）

調熟の光明とか摂護の光明とかと言って分類できるのでしょうか。
もし、全く一緒ですと言われるのならば、全人類は、信前と信後に分ける必要もなくなってしまうのでは思うのです。（のぞみさんのコメント）

http://d.hatena.ne.jp/yamamoya/20101023/1287821377#c1288014236

のぞみさんのお尋ねについて、改めて回答いたします。遅くなり申し訳ございませんでした。
前回と、前々回では、「分類できるのですか？」のお尋ねに対して、「私の方では判別できません」という回答になっておりましたので、問いと答えがあっていませんでした。

分類できるのですか？については、分類できます。
ただし、それは私の側で判別可能ということではありません。お釈迦様が、阿弥陀仏の光明を大無量寿経で十二光に分けて教えられましたが、凡夫の私にはそのような判別はできません。お釈迦様が分類してくださり、また過去の高僧方が教えて下さったので、今日の私も光明のいろいろなお働きを知ることができます。

調熟の光明と、摂護の光明と分類する場合は、調熟の光明は信前、摂護の光明は信後となります。
阿弥陀仏は本願を建てられ、常に私に向かって浄土往生してもらいたいと強く願っておられ、働きかけておられます。
仏法を聞かずにいる間は、何とか仏法を聞く心になるように導いて下さいます。一人一人に応じて、阿弥陀仏の光明は私を照らして仏法を聞くように育てて下さいます。
また、阿弥陀仏の本願を疑いなく聞いて、信心決定し、念仏申す身となれば、また、私を間違いなく浄土に往生するようにと護って下さいます。
いづれも、私を浄土に往生させようという阿弥陀仏の大慈悲からあらわれたお働きです。阿弥陀仏のお働きという点では同じでも、私がどういう状態かによってつねに、私に応じてはたらいてくださいますから、それを教えていただくためには、分類は必要です。