安心問答−浄土真宗の信心について−

浄土真宗の信心についての問答

大千世界の火の中を破るとは(花さんのコメント)

花さんよりコメントを頂きました。有り難うございました。

こんなことが知りたいの2の56に三千大千世界の火の中も踏み破ってこいと仰せられる仏説が解りませんかと書いてありますがどういう意味ですか・?宜しくお願いします。(花さんのコメント)

三千大千世界の火の中を踏み破ってこいというお釈迦様の言葉は以下のものです。

設い大火有りて三千大千世界に充満せんに、要ず当にこれを過ぎてこの経法を聞き、歓喜信楽し、受持読誦し、如説に修行すべし。(大無量寿経)

この御心を、「自力を捨てて弥陀をたのめ」と蓮如上人は御文章に書かれました。
前回のコメントで頂いた、これがないと助けてもらえないと思う自力の心、こうしたら助かるか、こうしなかったら助からないか、こう思えたら助かるか、こう思えなかったら助からないとか、そのように自分の心や、やった行為にばかり目を向けて、いつまでたっても南無阿弥陀仏を受け取らずに先延ばしにしているのです。

早く自力の手を離し、一心に弥陀をたのめといわれるのです。迷いの心を捨てよ、迷いの命を捨てよということです。
自力の手を離さなくても、無常はいつでもやってきます。無常に寿命の藤づるを切られるのがよいか、南無阿弥陀仏に自力の迷情を斬り捨てて頂くかです。

阿弥陀仏は、十劫の昔に本願を建てられてより命を投げ出しておられるのです、苦しむのも泣くのも弥陀であって私ではありません。
自力を捨てて弥陀をたのむ一つです。