安心問答−浄土真宗の信心について−

浄土真宗の信心についての問答

智慧才学は不要ですが、雑行は捨てるのが信心です(姥さんのコメントより)

姥さんよりコメントを頂きました。有り難うございました。

知恵、才覚、なにも要らない唯一向に弥陀にすがってくれよよの約束ですね。
(姥さんのコメント)

http://d.hatena.ne.jp/yamamoya/20090311/1236723319#c1237342963

回答いたします。なにも要らないですが、信心一つの救いです。
蓮如上人は、このように教えておられます。

その信心をとらんずるには、更に智慧もいらず、才学もいらず、富貴も貧窮もいらず、善人も悪人もいらず、男子も女人もいらず、ただもろもろの雑行を捨てて正行に帰するをもって本意とす。(御文章2帖目7通・五戒・易往)

真実信心を獲得するには、智慧も才学も、金持ちも貧乏も関係ない、善人、悪人、性別も関係ない、ただ雑行雑修自力の心を振り捨てて、阿弥陀仏に救われる事なのだといわれています。

「ただ一向に弥陀にすがってくれよ」の本願ですが、「ただ一向に弥陀にすがる」というのは、「ただもろもろの雑行を捨てて正行に帰する:ということなのです。
何にもせずに、有り難くなるのが信心ではありません。有り難い心のまま浄土に往けるのではないのです。もろもろの雑行を捨てて、ただ今阿弥陀仏の本願に救われて下さい。